Sydney, 2009年1月7日, AEST (ABN Newswire) - 海外での上昇や政府による緊急対策が世界経済を不況から引き上げると投資家が期待したことから、昨夜の米国株式は若干上昇した。
昨日のオーストラリア株式市場は、ヘルスケア部門を除く全部門で上昇を記録し、値を上げて取引を終えた。市場は静かで取引量は少なく、発表されるニュースも少ない。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は55.7ポイント・1.5%上昇の3,742.7、全株価指数は50.3ポイント・1.4%上昇の3,689.2ポイントであった。
シドニー先物取引所における3月株価指数先物契約は39ポイント上昇し3,720、契約数は18,589であった。
好調な一次産品価格や改善されたウォール街の心理により高利回りの通貨が後押しされ、豪ドルは3ヶ月間の最高値で取引を開始した。AEDT7時、豪ドルは火曜日の終値0.7115/20米ドルから1.87%上昇し0.7249/53米ドルで取引された。
深刻化する米国の不況の新たな兆候が中東での緊張状態やヨーロッパでの天然ガス不足に対する懸念を上回り、石油価格は取引開始時の上昇分を失った。ニューヨーク商品取引所における2月納品軽質スイート原油は、23セント下落し1バレル48.58米ドルとなった。
注目の経済事象と数値
連邦自動車産業会議所は、オーストラリアの新車販売が12月に11.3%減少、通年での販売が3.6%減となったと発表し、今後の状況はさらに厳しくなると警告した。同会議所は今年の新車販売台数を88万台と見込んでおり、これは13%の減少となる。 Ford Australia は85万台と予測している。
オーストラリア商工会議所の調査によると、国際金融危機により売上げや収益が打撃を受け、景況感は10年間での最低水準となっている。同会議所は、今年中旬までに失業率が5%へ上昇するものと予測している。
企業合併・買収ニュース
Consolidated Minerals (CSM) は、同社がマンガン採掘の同業者 OM Holdings Ltd. (ASX:OMH) の買収を計画しているという憶測を否定した。 OMH は、低い価格での申し入れを避けるための買収防衛策を適用する計画の続行を公約した。 CSM は OMH の株式12%を取得しており、同社がその採掘業者に入札を行う可能性があるという憶測が広まっている。
AGL Energy (ASX:AGK) が1億8,700万豪ドルの現金買収入札によって Sydney Gas (ASX:SGL) の運営を確保するまで1週間となった。これにより同社は評判の高い Hunter 炭素ガスプロジェクトの管理者となる。 AGL は昨日、 Sydney Gas における株式保有を54%へ増加したと発表した。
エネルギー探掘業 Innamincka Petroleum (ASX:INP) は、同社事業の一部を外注に出す交渉を進めていると語った。 Inamincka は、その交渉は未決であり条件等も確定していないと語った。
重要企業ニュース
Babcock and Brown (ASX:BNB) は、国際的な銀行連合に事業計画の見直し案を提出したと語った。その案では、Babcockの負債レベルを大幅に削減する株式交換が提案されている。
Leighton Holdings (ASX:LEI) は、12月31日までの6ヶ月間の純利益見込みを60%削減した。この動きにより、収益において1億5,000万豪ドル、投資評価において2億4,000万豪ドルが消し去られた。これは、国際金融危機が同社の不動産部門に打撃を与え、6つの上場投資先の評価を下げたことによる。
Santos Ltd (ASX:STO) は、西オーストラリア州にある世界規模のマグネタイト採掘プロジェクトであるCITIC PacificのSino Ironプロジェクトへ天然ガスを供給する5億8,500万米ドルの新契約を締結した。
Galaxy Resources Limited (ASX:GXY) は、 Anand Sheth 氏が同社のマーケティング・ビジネス統括マネージャーに指名されたと発表した。過去10年間、 Sheth 氏は Talison Minerals Pty Ltd (前 Sons of Gwalia Limited) においてのリチウム・タンタラムのマーケティング・マネージャーであった。
Marion Energy Limited (ASX:MAE) (PINK:MAEJF) は、上昇した株価に関する ASX の2ヶ月で2度目の質問に対し回答する。 Marion Energy の Peter Collery 取締役は、すべての情報は完全に市場へ公開されており、株価の上昇はガス施設と同社の生産に対する投資家の関心の高まりを反映したものであるとしている。現在 Marion Energy は、ユタ州に推定33兆5,000億立方フィートの埋蔵ガスを保有している。
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